赤坂金型彫刻所からのお知らせ

2026年8月19日

葉月、髪に宿る一片の涼。

陽射しはなお強く、
蝉の声も深まる八月。

古くより、この月は
「葉月」と呼ばれてきました。

その名は旧暦のころ、
木々の葉が色づき、落ち始める
「葉落月」に由来するともいわれます。

盛夏のただ中にありながら、
朝夕の風や、少しずつ短くなる日の光に、
次の季節の気配を感じはじめる頃。

髪を結い、
一本の簪を挿す。

華やかに飾るだけではなく、
その人の佇まいに、
ひとすじの美しさを添える。

すべてを語らず、
振り向いた、その一瞬に残るもの。

日本の装いには、
そんな「余白の美」があるかと拝します。

令和八年八月十九日
三代目赤坂兵之助拝

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