刻印も焼印も、単なる“飾り”ではありません。

それは、ブランドとしての出生、歩んだ道、所有の証しを刻む行為。
古ノルド語の 「brander(焼印を押す者)」に由来する「ブランド」の原義が、
今もこの一刃、一彫りに宿っていると感じます。
例えば、あなたの手に渡る器、刃、装飾品にひとつとして同じ印はなく、
どこかで誰かの意志を宿している。
その印は、時間や空間を超えて「これは、あなたのものなのだ」と語りかける。
刻印とは、血脈の声。
焼印とは、火の祈り。
一点に向けた刃の意思を、
一瞬の熱を通して、「それ」に刻む。
この世界で、ただひとりが纏える証を。
“所有される美”を超え、
“魂を刻む美”へ。