三元ラセン工業株式会社 高嶋会長に「インコネル625」を分けていただき、繊細な切削加工に挑戦!
大阪府中小企業家同友会の大先輩、三元ラセン工業株式会社の高嶋会長から「インコネル625」を分けていただき、繊細な切削加工に挑戦しました!
「インコネル625」試作へのキッカケ
「インコネル625」試作へのキッカケは、大阪府中小企業家同友会の「オンリーワンをめざそう!」という取り組みである「オンリーワン研究会」の打ち合わせで三元ラセン工業株式会社さまを訪問し、同社のショーケースの中に飾られている「インコネル」という素材の製品群を見たことから始まります。
「耐熱、耐蝕、粘り強くて高硬度という特性から加工はとてもしづらいが、特殊で重要な乗り物の排気管や原子力発電所などに使われている」というエピソードを高嶋会長が披露してくださり、そんなことを聞いてしまうと私の職人気質がONになり、興味を持たずにはいられませんでした。
高硬度な「インコネル625」への切削加工
切削加工がしにくい素材としては「チタン」が有名ですが、きっとそれよりは切削しやすいだろうと調べていく内に、どうやら肩を並べるか、むしろそれ以上との説明を多く発見。 それに「インコネル」を切削可能と謳っている工具はかなり高価でしたので、『いつもの工具のみ』であえての挑戦!
『せっかくの挑戦だから!』と、デザインにもおもしろみを入れようと気をつけました。 実はいま、「YAOYA PROCECT」で製作した「台湾モチーフのアクセサリー」をブラッシュアップして限定発売してみようという取り組みを進めています。 プロジェクトメンバーとの打ち合わせの中で、『スイスの名門腕時計「ブレゲ」を目標にしよう!』という、「壮大なお手本」をイメージしながらのデザイン作業になりました。
手のひらサイズのドーナツのような、この「インコネル」をどんなデザインに仕上げようかと考えている内に、ふと、以前に加工が難しくて印象的だった「プラチナ」の工夫を思い出し、「インコネル」の特性から想像できる「切削加工中のイメージ」を当てはめてみることにしました。 インコネルやチタン、マグネシウムなどの切削加工事例は各種資料も見つけやすいのですが、プラチナはその素材自体が大変高価で、切削加工品を使われる範囲も狭いものなので 情報があまり出てきません。 そこで今までの経験や加工中のようすからの浮かんだ「イメージ」が大きな役割を担うこととなったのです。
結果、納得のいくものができました! 「インコが寝ている『インコネル』」、ご興味ある方は当社までご連絡くださいませ! →お問い合わせはこちらから
「インコネル」の切削加工について、三元ラセン工業株式会社の高嶋会長がブログでご紹介くださいました。
高嶋会長、ありがとうございます!
こちらもぜひご覧ください。
→驚きの技術 インコネル625に彫刻(インコねる625)を製作
三代目・赤坂 兵之助
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